看護師に不可欠な能力とは
看護現場では、コミュニケーション力や的確な業務遂行スキルをはじめとする、多岐にわたる能力が求められる。ここでは、特に看護師に不可欠な能力に焦点を当て、その能力の詳細を解説していきたい。一つ目は傾聴力だ。患者の多くは、病気や怪我、入院生活への不安を抱え、何らかの悩みを持っている。そんな中、一番側にいる看護師に対し、医師や家族には言えない本音を話してくれることも多い。このとき、患者の気持ちを軽くするためには、単に話を聞くだけでなく、その言葉の裏にある感情や真意を汲み取ることが大事だ。それはすなわち、本当の意味での傾聴力であり、患者との信頼関係を築き、より質の高いケアを提供するための土台といっても過言ではない。
二つ目は、迅速かつ正確な判断力だ。特に、救急および急性期の現場では、日常的に予期せぬ事態が頻発する。人が少ない夜中に患者の容体が急変したり、複数の緊急対応に追われたりすることも珍しくない。そんなとき、冷静に状況を把握し、何が最も優先されるべきかを瞬時に判断する力があれば、的確なサポートに入ることが可能になる。この判断力は、一刻を争う医療現場では大きな強みとなるだろう。ちなみに判断力は、豊富な知識と経験、そして日頃の鍛錬によって磨かれていく。少しでも早く熟練度を上げたいなら、判断力を意識しながら業務にあたることが大切だ。
三つ目は、ストレス管理だ。看護師の仕事は、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかる。命に関わるプレッシャーや、患者や家族との人間関係、多忙な業務など、ストレスの原因は尽きない。よって、ストレスを上手に管理する能力が低い看護師は、心身のバランスを崩しやすく、健康な状態で看護を提供し続けることは厳しくなる。趣味の時間を持つ、適度な運動をする、信頼できる人に相談するなど、自分なりのリフレッシュ方法を見つけて、ストレスを上手に向き合おう。これらの能力は、どれか一つがあれば良いというものではない。それぞれをバランス良く高めていくことが、プロフェッショナルとしての道を切り拓く鍵となる。
専門性のある仕事を学び看護師としてステップアップしよう
看護師として活躍していくのであればより専門性の高い仕事に就き知識やスキルを高めていきたいと考えることも出てくるだろう。そういった時に良い選択肢となってくれるのが専門看護師だ。専門看護師はより高い水準の看護ケアを提供できる特定専門看護分野の技術と知識を身に着けた看護師のことで、日本看護協会によって認定されている資格でもある。
専門看護師には各種専門看護分野が定められている。その数は13あり、がん、精神、地域、老人、小児、母性、慢性疾患、急性・重症患者、感染症、家族支援、在宅、遺伝、災害となっている。各分野の専門看護師となることで患者により適切な知識のもとケアをしていけるようになるので、看護師として働いていく上でのやりがいも大きく変わってくるだろう。がん看護や精神看護などは需要も高く、やりがいはもちろん就職の選択肢も大きく広げてくれることとなる。キャリアアップはもちろん基本給や資格手当などの支給額アップにも繋がってくるため、もし自分が突き詰めて学んでいきたいと思う分野について専門看護師の資格が設けられているのであれば、取得しておいて損をすることはないだろう。
専門看護師の資格を持っていることでキャリアの選択肢が増えていくことも珍しくないので、看護師として大成していくことを目指す際も取得しておくと良い資格と言える。もちろん、より患者のためになる仕事をしていきたいという自分自身の気持ちにも応えていけるようになる資格でもある。
耳鼻咽喉科看護師として働く際のメリット
耳鼻咽喉科の看護師として働くメリットとしてまず挙げられるのが、様々な部署やスタッフと連携して専門知識を得られるという点である。耳鼻咽喉科では特殊な治療、検査も多く行われるため各所との連携が不可欠だ。形成外科や口腔外科などはもちろん、病棟や手術室スタッフ、また言語聴覚士や作業療法士などとも連携して治療に当たっていくため、勉強になることが非常に多い。専門領域で働かなければ得られないような知識が多々あり、日々働いていくなかで自分の知識を広げていける。
耳や鼻、喉に関して誰もが経験する症状の治療に詳しくなるというのも耳鼻咽喉科の看護師ならではのメリットと言える。中耳炎や外耳炎、アレルギー性鼻炎といった症状はもちろん、回転性眩暈やメニエール病といった症状にも詳しくなっていく。医師の説明や検査、対処法や治療法について学べ、より看護師としての知識や技術を高めていけるだろう。診察の介助につくばかりでなく、看護師自身実際に処置や治療に関われるのも耳鼻咽喉科の大きな特徴でありメリットと言える。
耳鼻咽喉科はとにかく検査や処置が多いのが特徴だ。そのためそれらの対応を行うだけであっという間に時間が過ぎていく。仕事において身体を動かしている方が好きというタイプの場合、耳鼻咽喉科はより楽しく働ける職場となってくれるだろう。治療や処置といった看護師という専門職ならではの仕事を数多くこなしていけるため、やりがいを見出しやすい。